キナちゃんねるLIVE15 guest:大竹研(guitar from台湾)

台湾LegacyでのLIVE終演後。
「2人はまるで、太陽と月のようだ」と言われた、キナコと大竹研。
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歌姫(笑)の隣にギタリスト。 よくある。よくある編成だけれども
それでも、私と大竹さんの世界って、やっぱ独特やと思う。
(曲が、キャラが、とか、そういう意味じゃないよ。)

ともあれ
2年半ぶり、2人でのステージは喜びに満ち溢れてました。
懐かしい感覚。それ以上に、新たな感覚。感触と言ってもいいかも。
「今」の大竹研とキナコが、互いの変化(進化)を楽しみながら、
そこで生まれる一音一音一瞬一瞬を味わいながら、「らしさ」を、
ほんと、ごくごく自然に出せたことが何より嬉しかった。

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では昨日のセットリスト=大竹研のHistory です。
いやー!しかし、Ken いっぱいいっぱい話してくれたねー♬
演奏も前以上にうねりまくり!! いろいろ出まくり!!! 
ノリノリのモリモリのウネウネ、大竹節炸裂だった。
心が、ぱっかーんと開放されてる感じ。。。昔よりずっと。
そこがまず嬉しかったりもしたわけですが^^

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1. 小鬼湖之戀
台湾の原住民族(何族か忘れちゃった)の、古くから伝わる曲。
人は死ぬと蛇になるという伝説があり、愛する男を亡くした女が、蛇の住む湖に嫁ぐ。。。という
物語を歌っているものです。だから歌詞も、その民族の言葉。
他民族国家の台湾らしく、また、なんとも美しく、壮大な歌です。
きっとキナコちゃん、この曲似合うよ、って大竹さんが選んでくれたの。
どこか「命」を感じる、そしてこういうスペーシーな曲、私も大竹さんもとてもハマる。
大竹研とキナコの、1曲目にふさわしい曲でした。

2. 雷が鳴る前に(槙原敬之/矢野顕子)
大竹さんのギターの自由自在さ、しかしメチャクチャに、考えなしにやってるわけじゃなくて
そこには意思や意図がちゃんとある、会話になってる、歌になってる、あの感じは
やっぱりJazzの影響も大きく、矢野さんも大好きで。
この「雷が鳴る前に」は、槙原さんが原曲なんですが、その曲は私よく知ってたので
矢野さんは、音からじゃなく、「言葉」からジャズってるんだなあ、って今回よくわかりました。
そんなわけで、大竹さんと私も、自分たちの感性で、この曲をジャズってみました。
その結果こうなった♬ →   youtube「雷が鳴る前に 大竹研&キナコ」

3. Waves(大竹研)
大竹氏の1st アルバム「Looking back, Looking forward」に収録されてる
私も大好きな曲。台湾で、台東の海に行った際に出来たそうな。題名のとおり、波の曲です。
一度たりとも同じ波が来ないように、いつも、ちがう。 今回の波はとてもうねって動物的でした♬
楽曲も、そういうところも、とてもKenらしいと思います^^ 


4. Paradise City(GUNS N' ROSES)
モチのロンで、大竹氏もハードロック・ハードメタルを頭ブンブンふりまわして聴いてた時代があったわけですよ(笑) 頭ふりまわしたはウソです。 いや、ウソじゃないかも。コッソリ家でふりまわしてそうw
なにせ、彼の根底には「闘魂魂」があるからだ。バカヤローコノヤロー
まあ、クールに見えても、すんごい熱いのがグツグツギラギラしてるのは伝わってきます。
で、このガンズの名曲を、もちろん大竹キナコらしいアレンジでお届けしました。 
ブルースというか、ラグタイムというか、まあ、Paradise Cityあんな風に演奏したのは
おそらく、ぼくらが世界初だろう(笑) 大好評でした!
Kenがソロギターで弾いてる映像はあるよ → https://www.youtube.com/watch?v=iQtTuXuzfDA


5. 野生(林生祥)
台湾を代表するフォークシンガー林生祥のアルバム「野生」をカンジさんがある日くれました。
表題曲で、1曲目に収録されてるこの曲のイントロのKenのギターに胸をつらぬかれました。
瞬間で、このギター弾いてる人に、会いたい!!と思いました。
言うなれば大竹研との出会いの曲。生祥の素朴で力強い生命力にも惚れました。
生祥は客家民族なので歌詞も客家語。北京語でも台湾語でもなく客家語。
自分が生まれ育ってきた地の、、自分の言葉で歌う。それって何ともシンプルな強さなのです。


6. 鳳梨風(キナコ)
林生祥のお家に遊びに行かせてもらった時、台湾の熱気を帯びた風がパイナップルの香りを運んできました。 鳳梨=パイナップルです。 
これは是非大竹氏と合わせてみたかった曲で今日まで未完でした。次やったらまた多分違う(笑)
そんでこれはインスト(歌なし)でやりました。しかも互いのギターを交換して♬
腕前の雲泥の差はさておき、弾く人の個性や心が、やっぱズドンと出る。2本ともなんて名器!!
そのギターの作者。大竹さんのギター、そして私の宝物のエレキ[KINAKO]を
つくってくれた楽器職人・川畑完之。彼はステージに立って演奏するわけではないけれど、
一緒に音楽をつくってくれてる、かけがえのない仲間なのです。
大竹氏に出会わせてくれたのもカンちゃんだし、衝撃をうけたあのギターは、Kenの腕前と
Kanji作のギター、その両方の感性なわけで。だから今日、2本のKanji guitarで一緒に演奏できて
めっちゃ嬉しかったし、誰よりもカンちゃんに1番見てほしかった、、、、のにカンジダウン(泣)
ま、ゆっくり休みたまへw また、きっと、やるから♬
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7. Looking back, Looking forward(大竹研)
私が想うに、やっぱりこの曲が大竹研の、最初の代表作だと思います。
1stアルバムの表題曲でもあるし、なんだろうね、CDでも、なんかこれ聴いてると
すぐそこに大竹さんがおる感じが1番する。一緒におる時の雰囲気を、気配を感じる。
ギター弾いてたり、本読んでたり、お茶のんでたり、静かに何か考えてたりする姿が見えてくるの。
彼の人間性の、いーちばん奥の、いーちばん真ん中が、なんとも瑞々しく
そして柔らかく、出ている作品。 そして、、、、、熱演でした。  心が全開放な感じだったなあ^^


8. 甦る人々(川畑アキラ)
与論島出身のシンガーソングライターのアキラさん(ex.コブラツイスターズ)の超名曲。
そして生で大竹さんのギターを聴いたのも、このアキラさんのLIVEででした。
大竹さん目当てで行ったんやけど、アキラさんの、力強く、あたたかい歌に、涙が出ました。
大竹さんも私も大好きな曲なので、一緒にやれて嬉しかったし、とても自然にできました。
それにしても、、、この出会った日の事よく思い出す。
初対面で、ウッキウキな私に警戒心バリッバリな感じだった大竹さんを(笑)  
そんな大竹さんに「私の隣でギター弾いてください!」って言った私を(笑)
アキラさんにもまたお会いしたいです。そしてまたあの歌声を聴きたい♬  一緒に歌いたい^^


9. 満月の夕(平安隆ver.)
ソウル・フラワー・ユニオンが阪神淡路大震災の際、つくった鎮魂歌。 それに共鳴された、
沖縄唄者の平安隆さんが沖縄方言で歌っているverで、歌わせてもらいました。
大竹さんの音楽人生の中で、平安隆さんのギタリストとして、沖縄音楽をしていた時代は、やはり相当に大きいと思います。 プロとしてのキャリアの始まりでもあるし、この時期のエピソードもとても多い。
そしてそのどれもが、とてもリアルで、生き生きとしてる。 その時の熱気が、伝わってくる。
その大竹さんと、神戸で育ててもらったキナコが、この曲を一緒にやる事は、
とても意味があるように感じました。 何より、すごく、想いが、こもった。
これも映像UPしました→  Youtube[ 満月の夕  大竹研&キナコ(KINAKO) ]

なんだか、大竹さんの人生に大きく関わった歌い手は、みな生命力や野生、本能の強さを感じる。
「命」のにおいが、とてもする。  えーっと、自分で言うなやけど、私もきっとそう(笑)
そして、曲もしかり。 それらが大竹研のあの、生き物なギターの成分の一つな気がする。
あとね、そもそも大竹さん自体が、そういう人間なんだよね。 一所懸命に、生きてる人。
命のにおいの、する人。

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Enc. ひまわり(キナコ)
うん。やっぱね。ひまわり、だよね。
最後はなんとなく、生でやろっか、ってなんとなく、そうなりました。
そしたら大竹氏が、じゃあ客席でやろうよ、とステージを降り客席の方へ。
それに驚いた。きっと2年半前なら、自らそんな事いわない。してない。
大竹さんの変化が、とてもとても、嬉しかった。
皆さんに囲まれてる中で、 生ギター、生歌で、やりました。
ああ  この人のギターで歌う「ひまわり」は、、、どうしてこんなに愛しいかね。  



以上で[キナちゃんねるLIVE vol.15〜guest:大竹研 ] 無事終了。

あー、これで終わりか、さみしな、次はいつ会えるかな って
ちょっとグッと来てたら、大竹氏が衝撃の一言。


「すごく言いにくいんですが、、、6月も日本に演奏しに帰ってきます(笑)」って。


はーーーーーーーーーいーーーーーーーーーー??????

ほんま、この人は、ほんまwwwwwww
なんか国絡みの仕事みたいで、(文化交流的な)台湾のシンガーと共に演奏するそうです。
だから観に行ったりできるものなのかどうかもわかんないんだって。??
また詳細わかったら大竹氏のtwitterFacebookでお知らせするそうです。
RTするわ。


はあ。ホッとした。
胸のところがジンワリ、してる。
とっても自然に、自然にできたなあ。。
Kenも、終始そういう風に見えたし、いーーーーーーーーーーーっぱい喋ってくれたし!(笑)
お客さん来てくれて、お客さんもほんと楽しんでくれてて、ほんまよかった。。。。
私のお客さんが「 キナコ絡みじゃなくても、また大竹さんのギター聴きにいきたい! 」って言ってくれてたのが、キナちゃんねる的には、ほんとガッツポーズだったよ♬

オープニングアクトしてくれたVacant Landの皆さんがいい空気つくってくれたのもあると思います。
彼らもとても素敵だった^^ 楽屋でも、とてもいろんな話できて楽しかったです♬ ありがとう!!!
先日のジロキチLIVEでKenと演奏した、福島さん、徹ちゃん、三浦くんも、見届けにきてくれて感謝!
(ちなみに打ち上げでも興奮さめやらず、6/14に中野坂上live bar Ajaで、福島さんと徹ちゃんとトリオLIVEする事になりましたw)
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つくづく
出会いに感謝。。。。


私達は「生き物」で
音楽も「生き物」で
歌も楽器も「生き物」で
時間も「生き物」
心も「生き物」

ぼくらはみんな、生きている。

二度と同じ波が来ないのと同じ、二度と戻らないその瞬間を
その時の気持ちを、大事にしたい。
それが 「生きる」=「LIVE」 やと思ってます。
その信念を共有できる相手って、ほんとそんだけで愛しい。

2年半ぶりの「太陽と月」は、互いの光が前よりも、もっと優しく、柔らかく、まざりあいましたね。
またやりましょうね、またその時の自分たちらしく。


大竹さん、皆さん、本当にありがとうございました!!!!!


さて次回のキナちゃんねるLIVEは 6/22です。
16回目の1対1のお相手は、キーボーディスト 河野啓三さん(T-SQUARE)
難曲多そうです、、、震える。がんばります。

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★KINAKO★

by kinako6969 | 2015-05-27 05:45