津軽三味線と薩摩琵琶。

昨日も服がベットリ肌に絡み付く鬱陶しい気候でしたが
音楽で「涼」をとってきました。


誰のライブかというと
津軽三味線奏写はなわちえさん。
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まず、この人。



むっちゃ可愛いな!!!!!!!!!

色白で細くて、可憐!!


はー、見てるだけで癒されるねーと思ってたら



!!



空間を真っ二つに裂くような第一音。


頭の後ろが痺れました。

三味線のバチで斬りつけられたかと思った。

そこから彼女は顔色一つ変えず汗一つかかず(そういう涼しげなイメージw)、
しかしアツイ!魂を持った荒波が岩を砕くかのような、圧倒的な攻撃力!!


鬼気迫る怒涛の三味線。


「津軽じょんがら」「脱兎」が特にたまらんかったっす。
三味線での「スペイン」も聴けるなんて、もう、もう!(笑)
たまに見せる笑顔にも、まんまとKOされました(笑)

しかも喋るとおもしろいんだ、ちえちゃん。
可愛い、凄い、おもろい。
三種の神器。最強じゃないでしょうかw




2ステージ目。
大きな琵琶を持って登場した、薩摩琵琶奏者の友吉鶴心さん。
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び、琵琶ってどんなんなんかな。
ドキドキドキドキ…

「私の演奏は絵に例えるなら、墨絵だと思っていただければ。」
そう言って始まった「那須誉一抄」

源平合戦において重要な、そしてとても有名な、あのシーンですね。



琵琶。


なんて、血の臭い。


背筋がゾッとした。

迫りくる、というより、
吸い寄せられる。引き込まれる。


骨まで響くような、鶴心さんの唄声と琵琶に


連れていかれる。


命のやり取りをしていた、血塗られた時代に。


…きっと空は青くなかったんやろうな。
低く重い雲が、空を覆ってたんやろうな。
そう、まさしく曇天で。
肌を突き刺す冷たい風は、だんだんと強くなり
鈍色の海は波立って小船は揺れて
矢の行方を息を殺して見守る源平。

喉がゴクリと鳴る。

キリキリに切り詰めた緊張の極み。


放たれる誉一の矢。



自分の心臓を、ドスッと射ぬかれたかと思いました。

はあああ、汗かいたー!冷や汗ね!!(笑)
もうとにかく情景や感情の描写が物凄くて
演奏中は、まるでタイムスリップしてその現場におるかのよう。

お話も、人を引き込む力が強くて、すんごい面白かったです。
琵琶の歴史や、日本の歴史、超前のめりで聞いたわ!


こんな歴史の授業あったら、絶っっっ対おもしろい!!!



ライブ終了後、
お二人とも、大事な三味線や琵琶を弾かせてくださって、マンツーマンで教えてくれて(あああ幸せ)
お話もいっぱいさせてもらいました!
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鶴心さんには、唄が上手くなる秘訣も教えてもらったよ!!!
エッ!って驚きの発声法だった。
少なくとも今まで誰かの口から聞いたことのない歌い方。


う、うわ……

物凄いラッキーやんな、私。

「いい声を持ってる」って褒められた!わーい!わーい!!
師匠と呼びたい人にまた出会えました。感謝!

DVD買ったので8月実家に帰ったら、おばあちゃんと一緒に観たいです!
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津軽三味線と薩摩琵琶。
涼しいを通り越して
肝が冷えるほどの夜を
本当に素晴らしい演奏を、ありがとうございました(^0^)/

さあ、次は私の出番じゃ!!
8/1、渋谷7efで待ってます!
☆キナコ☆

by kinako6969 | 2011-07-28 14:18