【邦楽キナコ録 番外編】 氷艶 破沙羅

感動、圧巻、よりも上の言葉って何でしょうね。

やっぱ「ヤバイ」かな(笑)


キナコが今までの人生で1番「日本ヤバイ!!」と思った日のお話をします♫

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仙波会邦楽お稽古の時、仙波清彦師匠がポツリ。


「今度ね、歌舞伎とフィギュアスケートが一緒にやるんだよ  代々木体育館でド派手にさ。」


ん?え!? 

「歌舞伎」と「フィギュア」って言いましたか、今!!?


歌舞伎もフィギュアもまだTVでしか観たことない。生で観てみたいなーと思ってたし

仙波師匠が、その音楽監督をされるとの事。

こりゃあ 是が非でも行かねば!と思いました。


で、想像するよね  

こんな感じかな あんな感じかな~♫ って。


うん、もうね。


想像の遥か遥か上でした!!


ドギモ!!!!!!




では当日のレポです。

今回は、なっがーーーいですヨ(笑)

どぞ!


氷艶hyoen2017 破沙羅

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まず。

破沙羅(バサラ)とは「常識をぶち壊して突き進んでいく者」  の事だそうで

その言葉をテーマに持ってきている時点で、ただならぬ気概を感じますね。


公式の説明はコチラ。

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代々木体育館は、中に入った途端にヒヤッと涼しく、ああ スケートリンクがあるとこんな空気なんですねー! ホッカイロとか売っとる!ww

超満員!ワクワク♫

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キナコが観に行ったのは5/22の夜、千秋楽!

館内アナウンスが入り照明が落ち、いよいよ開幕です。

ゆっくりと、、幻想的な始まりに壮大なストーリーの予感ゾクゾク。

主な登場人物はこう。

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ほんまにほんまに再演してほしいので、ネタバレはなるべく控えますが

始まりから思わず叫んでしまいそうになる仕掛けが!!  


一気に引き込まれます。



そこからはノンストップで

もうねー   見せ場につぐ見せ場の連続!

見せ場、、、「魅せ場」って感じ!!

これでもかこれでもかというほどに。

だからずっとドキドキドキドキしました。



歌舞伎もフィギュアもやはり「目から飛びこんでくる」快楽成分が多いと思うのですが

大掛かりな映像、照明、仕掛けももちろんのこと

FUNTASTIC JAPAN な衣装と化粧に身を包んだ皆さんの、なんと雅なこと。豪華絢爛。そして優美です。

ブロマイド、思わず買ってしまいました(笑)

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小道具も、扇、劔、鏡、旗、錫杖、傘、盃、鎌、キセルなど、日本古来から伝わるものばかり。

粋ですね~ 


一幕で、アメノウズメノミコトが、動くたびに鈴の音がしていたのが印象的でした。

きっと体のどこかに小さな鈴をつけていたのでしょう。

ふとした「間」に、かすかに聴こえるの

代々木体育館、あんなに広いのに。



「間」といえば、

日本の伝統音楽   邦楽の真骨頂は「間」だと思うのですが  

その息遣いを、音楽からも、動きや台詞からも、

演出からも、物語のはじめから終わりまで

しっっっっかりと感じました。

静と動、青と赤。あの濡れ感を帯びた見事な緩急は、四季と共に生きる私達、日本人が持つ

かけがえのない「美」だと思いました。



拍子木ひとつ、鼓の一音が、場面を変える。

歌が入っている曲、歌詞は日本神話を語っているようでした。あめ、つち、、、天地。

邦楽がベースになっている曲がもちろん多かったですが、

外国の楽器の音やビートもさりげなく組み込まれてて、ああ 仙波師匠らしいなあ(o^^o)

高橋香織さんのバイオリンや、福岡ユタカさんの歌声などが聴こえてきた時も、個人的に嬉しかったです(笑)

昨年末に観に行かせてもらった「DRUM TAO」の皆さんも生演奏で登場してくるのですが

それは後ほど。ムフ


(音楽監督 仙波清彦師匠) 

邦楽囃子方仙波流 お家元

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さて。ストーリーですが

まったく予備知識なしで観にいっても、スーパー楽しめます!!!  

日本神話と勧進帳が混ざっている感じで、高天原から魔界まで、もうたまらんね、この世界観。

そして勧善懲悪というか、ハッキリと 善の軍団vs悪の軍団な構図でして。

とてもわかりやすいです!シンプル!!


きっと初めて観る人にもしっかり楽しんでもらえるように、そうされたのではないでしょうか。


「歌舞伎×フィギュア」という奇想天外な饗宴だからこそ、ストーリーはシンプルに。

このへんのさじ加減、素晴らしいです。

やはり超一流だなと思いました。



そしてまた見事なキャスティングに、カーッとくるわけですヨ!!!どの方もピッタリで!!


スケーターの方達の表現力はもちろん、演技力の素晴らしさにドギモでした。

女神役の荒川静香さんは、髪の毛一本、指先ひとつまで、ほんまに神々しすぎて、人間に見えなかった。

義経役の高橋大輔さんの、もう燃え立つような「艶」は、ヤバイですね。

TVで見ても情感たっぷりで色っぽいなーとは思ってましたが、、、いや凄い。もう魔力といっても過言ではない、あの吸引力。

途中(おそらく)日本舞踊を踊るシーンがあるのですが、目に焼き付いてます。とれませんw



逆に、歌舞伎役者の皆さんも「えー!!?そんなことしちゃうの!!出来ちゃうの!!?」ってアクションを披露しまくり!

市川染五郎さんや、市川笑也さんの、見事なスケーティングったら!!あの衣装で!!!!

歌舞伎の衣装ってきっとめちゃめちゃ重たいですよね、さらにこのお二人、特に笑也さんの衣装ゴッツかったんですヨー!裾が女王陛下なすーロング丈で。
イワナガ姫(笑也さん)が滑るたびに、氷に衣擦れの音がして、それがまたなんともゾッとくる。イワナガ姫の夥しい情念を感じました。
大輪の悪の華、魅了されましたねー!


こんな、その道の超一流の方達が、

それぞれ相手方の文化に歩み寄り、

慣れないことに果敢に挑戦し

どれだけの努力をされたのか想像したら

もう頭が地面にめり込みそうやわ。




まさに皆さんは「破沙羅」です!





さて。

THE 歌舞伎 な魅せ場も山盛り!!

口上をのべたり、見得を切るところとか会場中が大喜び(*≧∀≦*)!

よっ!待ってました!!やってくれました!!!

って熱くなるねー!これは血なのか。


一部も二部もクライマックスは

善の軍団 vs 悪の軍団の大立ち回り!!!

ここでDRUM TAOさん達が和太鼓と共に登場!

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代々木体育館をぶっ壊す勢いの太鼓の鼓動が一気に荒事の炎を燃え上がらせます。


華麗に暴れまわる、ドッ派手な立ち回りシーンは、もうもう、立ち上がって、ウオオオ!!って叫びたくなるくらい!!!!


歌舞伎の華やかさと大地を轟かすような迫力に、

フィギュアスケートの流麗かつ疾風のようなスピード感!!

もう圧巻。圧倒。ど迫力です。

ナニコレ!この融合、最強じゃん!!

まじこんなん観たことない!!!!!

会場中、大大大喜び(笑)  拍手大喝采。



きっと こども達が見ても、ギャッギャ言うて喜びまくると思いました。

最高級のヒーローショーやもん、こんなん世界のどこにもないヨ!!!

私の隣には、上品なおばあちゃまが座ってらしたんですが、やはりキャッキャと本当に楽しそうにされてました。



歌舞伎は敷居が高いイメージがあるけど

そもそも、江戸時代に生まれた、庶民の為の娯楽。老若男女がギャッギャ喜んで楽しむものなんですよね!それを実感できて嬉しかった。


フィギュアは「美しさを競うスポーツ」ってイメージだったけど、あんなに能動的で激しかったり、おもしろかったり、こりゃもの凄いエンターテイメントだ!!何より。

背中に羽が生えてるんですか、あの人達は!(笑)

やはり生で観て、初めてわかることが

いっぱいいっぱい、ある。


はあああ(*´꒳`*)


歌舞伎ファンの方達やフィギュアスケートファンの方達だけじゃなく

老若男女、誰が観てもきっと「ヤバイ!」ってなるよ、これ。

外国の人達の前に、まずは私達日本人が「日本ヤバイ!」ってなると思います。


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終演の挨拶で、市川染五郎さんが

「皆さんは新しいエンターテイメントの生き証人です」と言うてはりました。



ほんまにその通りだと、思いました。


過去と未来、文化と文化の融合、大和魂。

その進化と挑戦に、魅せられました。

世界のどこにもない、新しいエンターテイメントの誕生を。そして

日出ずる国の意地と誇りを、しかと見届けさせてもらいました。



ほんっま観にいって良かった(T ^ T)



しかし、これはそれだけでは満足できません。

そう、マジで皆に観てほしい!再演超希望です!

ぼくたちの日本はこんなにカッチョイイんだぜ!

世界中の人達に観てほしいです!!!


最後にもう1回だけ言わせてください。






日本、マジヤバイ!!!!!


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(破沙羅な皆様への感謝と敬意をこめて、力作には力作でこたえる♫ ぬん!)


★KINAKO★


by kinako6969 | 2017-05-24 08:19