これもまた「歌」
友達が一冊の本を送ってくれた。
彼女のおばあちゃんが詠んだ歌を集めた
歌集「草笛」という本。
今日は天気がよくぽかぽかと気持ちのいい日だったし、
しばらく日光に当たってなかったので、
肉まんと缶コーヒーを買って、近くの公園で読んだ。
ゆっくり本を読んだの久しぶり。
ところどころ漢字や言い回しが難しくて
一句一句、何回も読み直したり。
だからよけいにその歌の情景が、
脳裏に、心に、じんわり広まっていく。
私が特に気に入ったのをいくつか紹介します↓
「田植え最中に今日吾が誕生日と気づき腰伸ばしつつ夫に告げたり」
「両の手に深く馴染みし藍色の飯椀今宵少し欠けたり」
「若葉マークの孫の車で高原を縫ひて走れば牛が首振る」
どれもおばあちゃんだからこそ出てくる言葉。おばあちゃんだからこその想いが感じれて、好き。
これも↓
「傘寿にて植えたる蜜柑の実る時曽孫もその子ももぎて喰ふべし」
家族への、でっかい愛を感じるよね。
これ、若造が同じこと言ってもきっとこんなには胸に響かん。
・・・実家に帰りたくなった(笑)
ギスギスしてた最近の私の表情が
久しぶりにほっこりした一日でした。
最後に感謝の気持ちをこめて、
友達に一句。
「歌集におまけの紅茶とお手紙を添えるところもあなたの優しさ」
サンキュ、ゆっこ!
by kinako6969 | 2006-12-06 12:36